同窓会の原点に戻る活動を

同窓会会長
神山 敬章(高校22回生)

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 同窓会会員の皆様におかれましては日頃より同窓会活動に対しまして多大なるご理解、ご助力を賜りまして厚く御礼申し上げます。
 現在の同窓会活動状況につきましては、様々な社会変動の中にあって、執行部は幹事各位、会員各位、高校側、関係諸機関の多大なるお力添えのおかげで何とか活動を継続することができております。
 しかしながら活動全体を顧みれば会費納入会員の減少や会員の同窓会離れ、母校への帰属意識低下など課題は山積しているのが実情です。さる3月7日の卒業式では荘厳厳かの中卒業生313名を送り出しましたが、1割ほどの方が同窓会に加入しない状況でありここ数年は顕著になっています。彼らの中学、高校生活は、コロナ禍の中、学校生活は自粛、自粛の連続で、集団組織の本来の活動体験から得られるものに格差が生じたことにも少なからず原因があるように思います。又学校校舎改築に伴い今秋から仮校舎の建設、来年は既存校舎の解体、再来年度は新校舎建設の工事により、同窓会室がなくなり厳しい事務運営になることが予想されます。このような中財政状況の改善を始め課題山積の今年度は執行部役員改選があります。6月の総会で承認いただくことになりますが現執行部の大部分の者は一部変更があるものの、この困難に立ち向かうべく継続の意思を表明してくれていますので、引き続き宜しくお願いいたしたく存じます。
 今日の同窓会活動は弱体化しているとのご指摘もありますが、改めて同窓会活動の原点に立ち返り、これまでご尽力頂いた諸先輩方が脈々と築いてこられた実績と成果を継承しつつ新たな課題への挑戦をしていきたく思います。不易と流行で表すと今日の活動は流行(事業活動)が主流になっているような気がします。会員の親睦交流や高校への支援のために同窓会は何ができるのかという話をよく聞きます。会員各位が生涯学習等で学んで身につけた知識や技能を同窓会活動に生かすことは大賛成であるが不易の面(本来の同窓会活動事業等)が置き去りになっており、原点に立ち返る時ではないかと自問自答しています。
 同窓会規約第3条には「会員相互の親睦を図り、武蔵丘高等学校の発展に寄与することを目的とする」とあります。それは、会員が自己の意志に基づき自己に適した方法、手段で行われるものであり、会員の豊かな学習機会に対応する同窓会活動こそ本来の目的遂行の活動ではないかと思います。同窓会事業活動(流行)は会員のキャリアを通じた会員一人ひとりが成長し、生涯学習の学びを媒介とした会員同士と高校と同窓会がつながることであり、それらを通して生きがいのある自己実現を目指した活動を推し進めようではありませんか。
 非日常が続く社会の中にあって母校のへの援助はもとより人材育成も含め次なる同窓会組織づくりに向け、武蔵丘同窓会にお力添えを強くお願い致します。5年後完成の新校舎改築に伴い現在借用している同窓会室は退去しなくてはならず、外部に借用する費用はかなりの額になります。会員各位におかれましては、同窓会財政の危機的な窮状をお察し頂き、年会費、多くの寄付金のご協力を賜りますよう重ねてお願いいたします。
 最後に会員の皆様には、武蔵丘同窓会「無窮会」活動に対し、今後とも絶大なるご支援、ご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

校長挨拶

都立武蔵丘高等学校長
西島 宏和

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 日頃より、同窓会のみなさまにおかれましては、本校の教育活動に、ご協力くださり、感謝申し上げます。特に、部活動へご支援をいただき、教職員一同感謝しております。
 令和6年度は新型コロナ感染症の影響もなくなり、コロナ前と同等の状態で教育活動を進めることができました。特に、武蔵丘高校の4大行事である体育祭、文化祭(武高祭)、英語暗誦大会、合唱祭は盛大に開催することができました。武高祭では令和5年度に引き続き、同窓会で創作・展示部門で作品展示と武蔵丘今昔、活躍している卒業生一覧の展示、催し物部門で色エンピツ作製を企画していただき、生徒も来場者も楽しむことができたと思っております。お陰様でケーブルテレビでも本校文化祭を取り上げていただき、2日間で4900名を超える方々に来場していただきました。
 令和7年度で85周年となる武蔵丘高校ですが、令和7年度からは校舎改築工事が始まる予定になっています。現在の予定では、令和7年度秋から校庭に仮校舎の建設が始まり、令和8年度夏に仮校舎へ移転し、令和8年度2学期からは仮校舎で授業等を行います。仮校舎利用時の学校の正門は現在の西門付近となります。移転後には現校舎、現体育館の解体を経て、新校舎、新体育館の建設となり、令和12年夏に新校舎が完成し、仮校舎から新校舎へ戻ります。その後にグランド整備があり、全ての工事が終了するのは令和13年度末となる予定です。これらは現在の予定であり、状況によっては、予定が変更になることもあります。工事の期間は、校庭や体育館の使用が難しくなり、部活動には影響がありますが、なるべく影響を少なくなるようにしていきたいと考えています。
 教職員一同、同窓会の皆様の見守りのもと、創立90周年に向けて今後も伝統ある武蔵丘高校の発展に寄与していきたいと考えております。今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いします。